- 耳が不自由だけど働きたい。
- お金も欲しい。
- 聴覚障害があっても出来る仕事ってなんだろう?
とみなさん考える時ありますよね。
アルバイトから始めたいけれど、接客は聞こえないから厳しいなぁ、とか色々制限がある事に気がつくと思います。
私自身がしてきたアルバイトをここに書く事で、同じ悩みを持つ聴覚障害者の参考になれば良いな。
- 私が初めて外でアルバイトをしたのは高校生の時でした。
動機はやっぱり「お金が欲しかったから」です。
そのお金を何に使いたかったかというと…
ロックバンドのファンになったんです。
それでCDが欲しいなとか、ライブに行ってみたい!とか色々欲が出てきまして。
私の学校はバイト禁止ではなかったので学校が終わったらバイトしてました。
中学生の時は運動部に入っていたのですが、段々聴力の低下も気になってチームワークでやる運動部は精神的にもしんどいなぁ…と感じ始めていたので、高校生では帰宅部!と決めていました。
わが家は親がすごく厳しかったんです。
だからバイトしたいと言っても、ダメ!と言われ続けました。
何故ダメかというと「非行に走るから」「夜に出歩くな」と。
親として夜に出歩いて欲しくないのはわかるけども、「非行に走る」は偏見すぎます。笑
非行に走る人はバイトなんか関係なく非行に走るよ!
もう本当に何度も「親にバイトさせて」とお願いして、最終的に郵便局なら…という許可が出ました。
なんで郵便局?と聞いたら「郵便局なら安全そう(非行的な意味で、笑)」と言われて苦笑いしたのを覚えてます。
どれだけ非行心配してるんですか。笑
それから郵便局にアルバイトの申し込みに行ったら無事に受かりました。
という訳で記念すべき初アルバイトは郵便局!
まず郵便局で求人がでるのは郵便物の配達か、局内での郵便物の仕分け作業。
窓口の求人は出るのかもしれないけれどあまり見た事ないような…というか接客になるから窓口は私のような聴覚障害持ちは応募しようとは思えないのですけどね…。
私は局内の仕分け(区分けともいいます)作業をしていました。
どんな仕事かというと、中が郵便番号別、何丁目〜何丁目で仕切られた大きな棚があり、そこにひたすら郵便物を分けて入れていきます。
これは街のポスト回収→宛先の市町村に届く→配達の為に区域に分けてまとめる←この段階です。
葉書やお手紙といった普通郵便と大型郵便はそれぞれ別のラインで、普通郵便の方は棚の1枠が20センチ四方ほどだったかな。
それが縦に10、横に10位の列に仕切られています。(郵便局の規模によっても中の仕切りの数は異なると思います)
おおざっぱに言うと大きな棚の中が何十個かに仕切られている。「大きな棚」といっても基本的には腕を伸ばせば届く範囲内です。
大型はA4封筒が入るくらいのサイズ。
私の時は基本的には女性は一般郵便担当、男性は大型郵便担当でしたが、忙しい時や女性ばかりいる日は女性が大型郵便をやる事もありました。
大型郵便といっても重いものはほとんどなかったです。
その棚がですね。
●●町5丁目の棚はどこだ??って最初は探すの結果時間かかってしまうのですが、これはもう、やってたらすぐ慣れます!
一ヶ月も働いてたら見ないでもわかるようになります。
入りたての頃はベテランのおばちゃんの仕分けを見て「ええっ…どうやったらあんな高速で出来るの?!」と思ってましたが、すぐ自分もできるようになるなっていました。
難しい事はひとつもない!
私は平日学校終わったら17時〜21時とかで働いていて、週末は昼間も入れてもらっていました。
休憩時間もちゃんとありました。
休憩時間はみんな一斉に、でした。
誰々さんの休憩が終わってから次は誰が休憩という形ではなくて、みんな同じ休憩時間でした。
窓口の方は交代制なのかもしれないですね。
毎年秋になると「年賀状の仕分けスタッフ募集!」というチラシがポストに入っていたりしますよね。
年賀状は通常郵便とは別の部屋があって、そこで年賀状だけの仕分けをします。
私のしていた通常郵便物の仕分けは立ち作業でした。
年賀状は座って出来るらしいというウワサを聞いた事がありましたが、本当かどうかはわかりません…。
基本的にずーーっと同じ場所で同じ作業をしているので「飽きる」感覚は拭えませんが、今思い出してみると自分には向いてる仕事だったなーと。
誰とも話さず、ひたすら黙々と作業できるタイプには向いていると思います。
おばちゃんが多かったですがいい人が多かったなぁ。
辞めた後も近所で会ったら立ち話。特にお世話になった方は今も覚えてます。
色々アルバイトをしてきたので、これから聴覚障害アルバイトシリーズとして書いていきます。
それでは。また。
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